第68回「知的コラボ」の会(開催報告)

    教育実践コラボレーション・センターでは、2025年10月23日(木)に、教育学部本館第1会議室において、第68回「知的コラボ」の会を開催しました。(フライヤー)

 

   今回は教育学研究科・教育社会学講座の福間良明教授に「『司馬遼太郎ブーム』と『昭和50年代』のメディア史〜『歴史という教養』と中年文化〜」というテーマで話題提供をいただきました。司馬遼太郎作品が持つ社会的需要とその背景にある時代状況、「教養」としての読み方と「娯楽」としての読み方の双方を担い、司馬作品が幅広い読者層に受け入れられたことが示されました。一方で、歴史家からは史実の解釈などに対する批判も紹介されました。

   

   フロアとの質疑応答の中では、司馬自身のライフコースを踏まえ「一流」への反発や庶民的視点の強調が創作の根底にあったこと、さらにメディア形態の変化が作品消費のあり方に影響を与えたことなどが論じられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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