第58回「知的コラボ」の会(開催報告)

  教育実践コラボレーション・センターでは、2024年12月18日(水)に、総合研究2号館 第一講義室において、第58回「知的コラボ」の会を開催しました。

 

 今回は、Cardiff大学のSin Yi Cheung教授をお招きし、ウェールズにおいて児童福祉サービスを受けているエスニック・マイノリティの子どもが経験する、教育達成や保健サービス利用をめぐる不平等についてご報告いただきました。

 

 3つの行政データをリンクして実施された分析の結果からは、児童福祉システムが、学業成績のいい黒人やそのほかのエスニシティの子どもをを選択的に養護施設に入所させている可能性がある一方で、社会福祉サービスの介入ではエスニック・マイノリティの子どもに低い効果しか持たない可能性があることが示唆されました。


 日本では行政データに研究者がアクセスするハードルは高いこともあり、複数の行政データをリンクして得られた研究結果に、フロアの参加者は大変刺激を受けていました。質疑も活発に行われ、充実した会となりました。

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