センターの目的と組織
教育実践コラボレーション・センターは、京都大学大学院教育学研究科の「子どもの生命性と有能性を育てる教育・研究推進事業」を推進すべく、2007年4月に新設されたセンターです。
教育実践コラボレーション・センターの目的は、現場から持ち込まれた具体的な問題に対し、異分野融合チームを組織するなどして、教育学研究科としての組織的な対応をコーディネートすることにあります。その際、子どもをめぐる教育問題の中心を、「生命性を深めること」(心の問題)と「有能性を高めること」(学力問題)という2つの軸として取り出し、そのトータルな育成の方法を探ります。また、教育研究におけるマクロ的アプローチ(教育制度学や教育社会学や比較教育学)とミクロ的アプローチ(認知心理学や心理臨床学や教育哲学)を統合しつつ研究を進めます。
「生命性と有能性」「マクロとミクロ」など、これまで分断されてきた領域間のコラボレーションを組織することで、子どもの全体性を捉え、複合的な教育問題の解決に真に寄与しうる教育学の構築を目指します。さらに、教育問題の解決と新しい教育空間のデザインの場に大学院生が参加することで、実践的な理論の力と理論的な実践の力を持つ研究者・実践者の養成も実現できると考えます。
イメージ図のPDF版はこちら→ロゴ