第71回「知的コラボ」の会(開催報告)
教育実践コラボレーション・センターでは、2025年12月24日(水)に、教育学部本館第1会議室において、第71回「知的コラボ」の会を開催しました。(フライヤー)
今回は京都大学・国際高等教育院の塚原信行教授に「学校教育における言語を中心とした多様性のマネジメント」というテーマで話題提供をいただきました。
スペイン・カルターニャ州では、土着言語であるカタルーニャ語の継承が公立学校におけるイマージョン教育によって進められています。他方、同州に位置するバルセロナ市では国外からの移民の増加により言語的多様性が一層高まっています。そのような状況において、同州において取り組まれている「イマージョン教育」は、カタルーニャ語の保護と超多様性への対応というジレンマを抱えています。この点に関して、インターカルチュラリズムを理念とするバルセロナ市の公立「ミラ・イ・フンタナルス小学校」を事例に、生徒の言語・認知能力のみならず、情緒や感情面にも配慮した実践が紹介されました。
フロアを交えた質疑応答では、日本を含む諸外国における移民生徒への教育的支援や学校選択に伴う人種的偏りの問題、その対応策などについて、活発な意見交換が行われました。














